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縄田健悟・山口裕幸・波多野徹・青島未佳 (2015).
職務志向性に基づくチーム構成とチーム・パフォーマンスの関連性:最大値・最小値分析による検討
  
産業・組織心理学研究, 29, 29-43. →[ 本文(PDF) ]

【タイトル】
職務志向性に基づくチーム構成とチーム・パフォーマンスの関連性:最大値・最小値分析による検討

【要約】
本研究は,職務志向性に基づくチーム構成とチーム・パフォーマンスの関連性を検討することを目的としている。特に,職務志向性の最大値・最小値とチーム・パフォーマンスの相関を検討する。これによって,ある職務志向性がチーム内で最も高い成員の得点が高いほどパフォーマンスが高いのか,それともある職務志向性がチーム内で最も低い成員の得点が低いほどパフォーマンスが低いのかを解明する。5企業1400名の従業員からなる161チームに質問票調査を行った。分析の結果,職務志向性の最小値がチーム・パフォーマンスと正相関を示した。その一方で,職務志向性の最大値とチーム・パフォーマンスにはほとんど相関が見られなかった。この結果は,一人で働くことを好み,直観に基づいた判断を行い,安定志向で,仕事に消極的という成員がチームに一人加わることで,チーム・パフォーマンスが低下する可能性を示唆した。
 

【キーワード】
チーム構成,チームワーク,チーム・パフォーマンス,チーム・プロセス
 

最終更新日:2016/03/03

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